体温

どこにも行かないで
あたしあなたをまだ忘れてない
どこにもいけないよ
待ちくだびれてもう動けないや

甘えて 拗ねて いつも困らせて
ごめんね ごめんねって
後悔して泣いたって

もういない
あなたの 浮かんでは消える
その笑顔も呼ぶ声も撫でる指も
願ってしまうよ
たった一度だけでいいから
あなたのその今日にあたしを映して

いつでも会えるから
いつの間にか約束は後回しで
いつでも会えるなんて
そんな未来何処を探したってないや

だらしなくて気分屋で
ちょっとめんどくさがりなとこも
可笑しくて笑えちゃうね
今じゃ嫌なとこも愛しくて

もういない
あなたの 浮かんでは消える
その笑顔も 呼ぶ声も撫でる指も
必死になって笑わせようと
つまらない冗談言ってた
あなたがいちばん好きだった

今ならまだ間に合うかなって
淡い期待 胸が痛む
確かめ合える体温だけが
愛じゃない

通い慣れたあの駅も
手を繋いだ真夜中のコンビニも
吸ってたタバコも
守られていたその優しさに
ひとりになって気付いた
こんなにも日々にあなたの影

もういない
あなたの 浮かんでは消える
その笑顔も 呼ぶ声も撫でる指も
何処にも行かないで
私あなたをまだ忘れない
何処にも行けないよ